ランニングのピッチ(ケイデンス)とメトロノーム活用法

ランニングの「ピッチ」は1分間の歩数のことです。メトロノームを使ってピッチを確かめたり、少しずつ変えたりする方法と、注意点を紹介します。

120
BPM
音
1拍を分ける
ドラム
拍子・リズム・音量のせってい
拍子4/4
音量
音量ミキサー(拍ごとの音の大きさ。0にするとその音だけ消えます)
タイマー

丸い数字を押すと「強い→普通→鳴らさない」に切りかわります。キーボード:スペース=スタート、←→=テンポ、T=タップ

📋 セットリスト(曲ごとの設定を保存)

    テンポ・拍子・音色などをまとめて、この端末に保存します。名前を押すとその設定で開きます。

    📈 練習記録

    ピッチ(ケイデンス)とは

    ランニングで言う「ピッチ」や「ケイデンス」は、1分間に足が地面に着く回数(歩数)のことです。左右合わせて数えるので、1分間に180歩なら「ケイデンス180」になります。メトロノームのBPMと同じ考え方なので、メトロノームに合わせて走ればピッチを一定に保てます。

    「180」という数字について

    よく聞く「ピッチは180がよい」という話は、コーチのジャック・ダニエルズ氏が、エリートランナーのレース中のピッチを観察したことがもとになっていると言われます。ただ、観察されたのはトップ選手のレース中の数字で、一般のランナーにそのまま当てはまるとは限らないという指摘もあります。

    ピッチは身長や脚の長さ、走る速さによって変わり、速く走るほど高くなるのがふつうです。一般のランナーの自然なピッチは150〜170前後と紹介されることもあり、「180に合わせなければいけない」と考える必要はありません。

    まずは自分のピッチを測る

    右足が30秒で42回なら、42×4で168がいまのピッチです。

    メトロノームでピッチを変える

    少しずつ上げる

    ピッチを上げたいときは、いまの数字から一気に上げるのではなく、5%程度ずつ上げるのがよいと紹介されることが多いです。168なら、まずは176前後でメトロノームを鳴らし、足が着くタイミングを音に合わせます。

    拍子は2にすると数えやすい

    左右の足で「右・左」とリズムをとるので、拍子を2にして1拍目を強くすると、右足を強い音に合わせやすくなります。

    メトロノームを使うときの注意

    ウォーキングにも使える

    ウォーキングでも、メトロノームに合わせて歩くと一定のペースを保てます。ふつうの歩きはBPM100〜120くらいが目安と言われることが多いので、自分に合う速さを探してみてください。

    速さ別のピッチの目安

    ピッチは走る速さで変わるので、いくつかの速さで測ってみると自分の傾向がわかります。

    走り方メトロノームの使い方
    ゆっくりジョグいまのピッチ+0〜3%程度で慣らす
    ふだんのペース走いまのピッチ+5%程度を目安に試す
    速いペース無理にメトロノームに合わせず、自然なピッチを測るだけにする

    数字は目安です。体の感覚を優先し、苦しい・痛いと感じたら元のピッチに戻しましょう。

    ピッチを上げると何が変わる?

    同じ速さで走るとき、ピッチを上げると一歩の歩幅は小さくなります。歩幅が小さくなると、着地の衝撃がやわらぐと考えられることがあり、ピッチの調整が注目される理由の一つになっています。ただし効果には個人差があり、研究でもさまざまな見方があります。

    練習の組み立て例

    メトロノームを鳴らす時間と止める時間を交互にすると、体に新しいピッチを覚えさせやすくなります。

    スマホのメトロノームを走りながら使うコツ

    走っている間は画面を見ないことが多いので、出発前にテンポと拍子を決めておきましょう。このサイトのメトロノームは設定をURLにできるので、よく使うテンポをホーム画面やブックマークに保存しておくと、すぐに呼び出せます。

    画面が消えると音が止まる場合もあるため、走る前に一度試しておくと安心です。音色は、周りの音にまぎれにくいカウベルやクリックなど、はっきりした音がおすすめです。

    よくある質問

    ピッチは180にしないといけませんか?

    その必要はありません。180はエリート選手のレース中の観察がもとと言われ、適したピッチは体格や速さで変わります。

    イヤホンで聞いても大丈夫ですか?

    周りの音が聞こえる音量にし、交通量の多い場所では特に注意してください。片耳だけにする方法もあります。

    ウォーキングにも使えますか?

    使えます。100〜120くらいから、自分が歩きやすいテンポを探してみてください。

    ピッチを変えたら疲れやすくなりました。

    使う筋肉が変わるためと考えられます。短い時間から少しずつ慣らし、違和感が続く場合は元に戻してください。

    まとめ

    ランニングでのメトロノームは、自分のピッチを知り、少しずつ変えていくための道具です。180という数字にこだわる必要はなく、まずは今のピッチを測り、5%程度の小さな変化から試してみましょう。安全に気をつけながら、自分に合ったリズムを見つけてください。

    参考にした資料