ランニングのピッチ(ケイデンス)とメトロノーム活用法
ランニングの「ピッチ」は1分間の歩数のことです。メトロノームを使ってピッチを確かめたり、少しずつ変えたりする方法と、注意点を紹介します。
キコカコの声は「8分(キコ)」「16分(キコカコ)」のときに鳴ります。
拍子・リズム・音量のせってい
丸い数字を押すと「強い→普通→鳴らさない」に切りかわります。キーボード:スペース=スタート、←→=テンポ、T=タップ
📋 セットリスト(曲ごとの設定を保存)
テンポ・拍子・音色などをまとめて、この端末に保存します。名前を押すとその設定で開きます。
📈 練習記録
ピッチ(ケイデンス)とは
ランニングで言う「ピッチ」や「ケイデンス」は、1分間に足が地面に着く回数(歩数)のことです。左右合わせて数えるので、1分間に180歩なら「ケイデンス180」になります。メトロノームのBPMと同じ考え方なので、メトロノームに合わせて走ればピッチを一定に保てます。
「180」という数字について
よく聞く「ピッチは180がよい」という話は、コーチのジャック・ダニエルズ氏が、エリートランナーのレース中のピッチを観察したことがもとになっていると言われます。ただ、観察されたのはトップ選手のレース中の数字で、一般のランナーにそのまま当てはまるとは限らないという指摘もあります。
ピッチは身長や脚の長さ、走る速さによって変わり、速く走るほど高くなるのがふつうです。一般のランナーの自然なピッチは150〜170前後と紹介されることもあり、「180に合わせなければいけない」と考える必要はありません。
まずは自分のピッチを測る
- いつものペースで走る
- 30秒間、片足(たとえば右足)が着く回数を数える
- その数を4倍する(片足×2で両足、30秒×2で1分)
右足が30秒で42回なら、42×4で168がいまのピッチです。
メトロノームでピッチを変える
少しずつ上げる
ピッチを上げたいときは、いまの数字から一気に上げるのではなく、5%程度ずつ上げるのがよいと紹介されることが多いです。168なら、まずは176前後でメトロノームを鳴らし、足が着くタイミングを音に合わせます。
拍子は2にすると数えやすい
左右の足で「右・左」とリズムをとるので、拍子を2にして1拍目を強くすると、右足を強い音に合わせやすくなります。
メトロノームを使うときの注意
- イヤホンで聞く場合は、周りの音(車や自転車)が聞こえる音量にしましょう
- スマホを手に持って走るより、ポケットやアームバンドに入れるほうが安全です
- ピッチを変えると使う筋肉が変わるので、最初は短い距離から試しましょう
- 膝や足に痛みがある場合は、無理せず専門家に相談してください
ウォーキングにも使える
ウォーキングでも、メトロノームに合わせて歩くと一定のペースを保てます。ふつうの歩きはBPM100〜120くらいが目安と言われることが多いので、自分に合う速さを探してみてください。
速さ別のピッチの目安
ピッチは走る速さで変わるので、いくつかの速さで測ってみると自分の傾向がわかります。
| 走り方 | メトロノームの使い方 |
|---|---|
| ゆっくりジョグ | いまのピッチ+0〜3%程度で慣らす |
| ふだんのペース走 | いまのピッチ+5%程度を目安に試す |
| 速いペース | 無理にメトロノームに合わせず、自然なピッチを測るだけにする |
数字は目安です。体の感覚を優先し、苦しい・痛いと感じたら元のピッチに戻しましょう。
ピッチを上げると何が変わる?
同じ速さで走るとき、ピッチを上げると一歩の歩幅は小さくなります。歩幅が小さくなると、着地の衝撃がやわらぐと考えられることがあり、ピッチの調整が注目される理由の一つになっています。ただし効果には個人差があり、研究でもさまざまな見方があります。
練習の組み立て例
- 最初の数分はふつうに走って体を温める
- メトロノームを鳴らして、数分間だけピッチを合わせて走る
- メトロノームを止めて、合わせたピッチを保てるか試す
- 最後はふつうのペースに戻して終える
メトロノームを鳴らす時間と止める時間を交互にすると、体に新しいピッチを覚えさせやすくなります。
スマホのメトロノームを走りながら使うコツ
走っている間は画面を見ないことが多いので、出発前にテンポと拍子を決めておきましょう。このサイトのメトロノームは設定をURLにできるので、よく使うテンポをホーム画面やブックマークに保存しておくと、すぐに呼び出せます。
画面が消えると音が止まる場合もあるため、走る前に一度試しておくと安心です。音色は、周りの音にまぎれにくいカウベルやクリックなど、はっきりした音がおすすめです。
よくある質問
ピッチは180にしないといけませんか?
その必要はありません。180はエリート選手のレース中の観察がもとと言われ、適したピッチは体格や速さで変わります。
イヤホンで聞いても大丈夫ですか?
周りの音が聞こえる音量にし、交通量の多い場所では特に注意してください。片耳だけにする方法もあります。
ウォーキングにも使えますか?
使えます。100〜120くらいから、自分が歩きやすいテンポを探してみてください。
ピッチを変えたら疲れやすくなりました。
使う筋肉が変わるためと考えられます。短い時間から少しずつ慣らし、違和感が続く場合は元に戻してください。
まとめ
ランニングでのメトロノームは、自分のピッチを知り、少しずつ変えていくための道具です。180という数字にこだわる必要はなく、まずは今のピッチを測り、5%程度の小さな変化から試してみましょう。安全に気をつけながら、自分に合ったリズムを見つけてください。