リズム感の鍛え方|メトロノームでできる練習メニュー
リズム感は生まれつきだけで決まるものではなく、練習で育てられると言われています。メトロノームを使った、段階別の練習メニューを紹介します。
キコカコの声は「8分(キコ)」「16分(キコカコ)」のときに鳴ります。
拍子・リズム・音量のせってい
丸い数字を押すと「強い→普通→鳴らさない」に切りかわります。キーボード:スペース=スタート、←→=テンポ、T=タップ
📋 セットリスト(曲ごとの設定を保存)
テンポ・拍子・音色などをまとめて、この端末に保存します。名前を押すとその設定で開きます。
📈 練習記録
リズム感とは何か
「リズム感がいい」と言うとき、多くは次のような力をまとめて指しています。
- 一定の速さを保ち続ける力(走らない・もたつかない)
- 拍の「頭」だけでなく、細かい音(8分・16分・3連符)を正確に置く力
- 裏拍やシンコペーションなど、拍の間にある音を感じる力
どれもメトロノームを相手に練習することで少しずつ身についていきます。いきなり全部をやろうとせず、段階を分けて進めましょう。
ステップ1:手拍子で拍に合わせる
楽器を持たず、まずは手拍子です。メトロノームの音と手の音が重なって、メトロノームの音が「消えて聞こえる」くらいぴったり合うのが目標です。
慣れてきたら、声で「いち、に、さん、し」と数えながら叩きます。声と手を同時に動かすと、体の中に拍の感覚ができやすくなります。
ステップ2:細かく割って叩く
同じテンポのまま、1拍を2つ(8分音符)、3つ(3連符)、4つ(16分音符)に割って叩いてみます。メトロノームの細分(サブディビジョン)を鳴らすと確かめやすくなります。
3連符はつまずきやすい
2つや4つに割るのは得意でも、3つに割ると急に不安定になる人は多いです。「た・た・た」と声に出しながら叩くと安定しやすくなります。
ステップ3:裏拍だけを叩く
メトロノームの音を「表」として、その間(裏)だけで手を叩きます。最初は難しく感じますが、できるようになるとノリのいい演奏につながります。
ステップ4:音を消して自分で保つ
このサイトのメトロノームでは、拍ごとに音を消すことができます。たとえば4拍のうち2拍目と4拍目を消し、その間も同じ速さで数え続けます。さらに慣れたら、1小節まるごと音がない小節を入れて、次の小節の頭でぴったり戻れるかを試します。
自分の中に「時計」を持つ練習になり、合奏やバンドで周りにつられにくくなります。
ステップ5:遅いテンポで練習する
意外かもしれませんが、速いテンポより遅いテンポのほうが難しいと感じる人は多いです。拍と拍の間が長いぶん、ズレに気づきにくいからです。BPM50〜60で、拍の真ん中をていねいに感じながら叩いてみましょう。
続けるためのコツ
- 1日5分でいい:長時間より、毎日少しずつのほうが身につきやすいと言われます
- 録音して聞き返す:弾きながらでは気づかないズレが、聞き返すとよくわかります
- 音楽に合わせて体を動かす:歩く、首でリズムを取るなど、体全体で拍を感じるのも効果的です
リズム感は、一度にぐっと上がるものではありません。昨日より少しだけズレが小さくなった、という変化を楽しみながら続けてみてください。
レベル別の練習メニュー例
| レベル | メニュー | テンポの目安 |
|---|---|---|
| はじめて | 手拍子で4分音符をぴったり合わせる | 70〜90 |
| 慣れてきた | 8分・3連・16分を順番に叩き分ける | 60〜80 |
| 中級 | 裏拍だけを叩く/2拍・4拍だけ鳴らして合わせる | 80〜100 |
| 上級 | 音のない小節をはさんでテンポを保つ | 50〜120 |
表はあくまで一例です。自分が「少し難しいけど、集中すればできる」くらいのメニューを選ぶのが、上達しやすいコツです。
歩きながらでもできる
リズム感の練習は、楽器がなくてもできます。歩くときに足音と心の中のカウントを合わせる、電車の揺れや信号の音のリズムを数えてみる、といった日常の中の練習も意外と効果があります。
2拍・4拍を感じる練習
ポップスやロックでは、2拍目と4拍目にアクセントがあるノリが多いと言われます。メトロノームの1拍目と3拍目の音を消し、2拍目と4拍目だけを鳴らして手拍子を合わせると、曲のノリに近い感覚で練習できます。
速さが揺れる人のチェックポイント
- 音が大きくなる所で速くなっていないか
- 難しい所でブレーキがかかっていないか
- 休符(音のない所)を短くしていないか
特に休符は、つい短く詰めてしまいがちです。休符もメトロノームに合わせて「数える」意識を持つと、テンポが安定しやすくなります。
練習の前後にやると効果的なこと
練習の始めに、その日の調子を確かめる意味で、いつも同じテンポ・同じメニューを1分だけやってみるのがおすすめです。毎日同じ条件でやると、調子の良し悪しや上達の度合いがわかりやすくなります。
練習の終わりには、その日いちばんうまくいったテンポとメニューをもう一度やって終えると、よいイメージが残りやすくなります。うまくいかなかったことで終わるより、気持ちよく次の日の練習を迎えられます。
よくある質問
大人になってからでもリズム感は伸びますか?
年齢に関係なく、練習で少しずつ伸ばせると言われています。短い時間でも毎日続けることが大切です。
1日どれくらい練習すればいいですか?
5〜15分でも十分です。長くやって疲れるより、集中できる時間で毎日続けるほうが身につきやすいと言われます。
どのテンポから始めればいいですか?
手拍子なら70〜90くらいが合わせやすいテンポです。慣れてきたら、もっと遅いテンポにも挑戦してみてください。
ゲームのリズム感と同じですか?
音に合わせてタイミングよく反応する点は共通していますが、楽器の演奏では自分でテンポを保つ力も必要です。メトロノームの音を消す練習も取り入れてみましょう。