打楽器(パーカッション)練習でのメトロノームの使い方|小物・鍵盤・アンサンブル
タンバリンやトライアングルなどの小物打楽器、マリンバなどの鍵盤打楽器、打楽器アンサンブルまで。メトロノームを使った練習の組み立て方を紹介します。
キコカコの声は「8分(キコ)」「16分(キコカコ)」のときに鳴ります。
拍子・リズム・音量のせってい
丸い数字を押すと「強い→普通→鳴らさない」に切りかわります。キーボード:スペース=スタート、←→=テンポ、T=タップ
📋 セットリスト(曲ごとの設定を保存)
テンポ・拍子・音色などをまとめて、この端末に保存します。名前を押すとその設定で開きます。
📈 練習記録
打楽器はテンポの「土台」
吹奏楽やオーケストラ、バンドの中で、打楽器はテンポやリズムの土台になることが多いパートです。ほんの少しのズレでも全体に聞こえやすいぶん、メトロノームを使った練習の効果も感じやすい楽器といえます。
まずは4分音符をそろえる
スネアドラムや練習パッドで、4分音符をメトロノームに合わせて叩くところから始めます。音がクリックに重なって聞こえにくくなる位置を探すと、合っているかどうかがわかりやすくなります。
慣れてきたら細分を8分・16分にして、粒がそろっているかを確かめます。右手と左手で音の大きさが変わっていないかも、あわせて聞いてみてください。
小物打楽器は「休み」もテンポのうち
タンバリン、トライアングル、ウッドブロックなどの小物打楽器は、何小節も休んだあとに一発だけ鳴らす場面がよくあります。休んでいるあいだも頭の中で拍を数え続ける練習として、メトロノームの音をときどき消す方法があります。
当サイトの音消し練習では、鳴らす拍と消す拍を選べます。消えているあいだも自分で数え続け、音が戻ったときに拍の頭とそろっているかを確かめてみてください。
鍵盤打楽器はゆっくりから
マリンバ、シロフォン、グロッケン、ビブラフォンなどの鍵盤打楽器は、音の場所を探しながら叩くため、速いパッセージでテンポが揺れやすくなります。最初は目標のテンポの半分くらいから始め、正しい音で弾けたら少しずつ上げていく方法がおすすめです。
少しずつテンポを上げる練習には、テンポアップ練習も使えます。
拍子感をつかむ
同じテンポでも、2拍子・3拍子・4拍子では、拍の重さの感じ方が変わります。メトロノームで1拍目が強く鳴るようにして、どこが小節の頭なのかを体で感じながら叩くと、行進曲やワルツの「らしさ」が出しやすくなります。
拍子感そのものをつかむ練習については、打楽器奏者の吉岡理菜さんが運営する「パーカッションMemo」の記事「拍子感とは?感覚をつかむトレーニング3つ」がくわしく、体を動かしながら取り組めるトレーニングが紹介されています。メトロノームに合わせる前の準備として、あわせて読んでみてください。
アンサンブルでタテをそろえる
打楽器アンサンブルでは、何人もの奏者が別々の楽器を叩くため、「タテ(音の出だし)」をそろえることが大きな課題になります。メトロノームに全員で合わせる練習は、テンポの基準をそろえるのに役立ちます。
ただ、本番ではメトロノームを鳴らさずに合わせることがほとんどです。メトロノームに合わせられるようになったら、次は奏者どうしでテンポの感じ方を共有する練習に進みましょう。パーカッションMemoの「打楽器アンサンブルのタテを合わせるには?テンポ感・リズム感を共有する練習方法」では、メトロノームに頼らずに、みんなでテンポを感じ合うための練習が紹介されています。
目的別のおすすめ設定
| 練習内容 | テンポの目安 | 細分 |
|---|---|---|
| スネア・パッドの基礎打ち | 60〜120 | 4分〜16分 |
| 小物打楽器の休みを数える | 曲のテンポ | 4分(音消しあり) |
| 鍵盤打楽器の速いパッセージ | 目標の半分から | 8分 |
| 行進曲 | 110〜130 | 2拍子・4分 |
| ワルツ | 曲のテンポ | 3拍子・4分 |
音が聞こえにくいとき
スネアやティンパニ、シンバルなど音の大きい楽器では、スマホのスピーカーだとメトロノームが聞こえないことがあります。イヤホンを使う、高い音色を選ぶ、画面のフラッシュを見える位置に置くなど、いくつかの方法を組み合わせてみてください。耳を守るために、音量は上げすぎないよう気をつけましょう。
よくある質問
パート練習でもメトロノームは必要ですか?
パート全員でテンポの基準をそろえたいときに役立ちます。慣れてきたら、音を消す拍を増やして、自分たちでテンポを保つ練習も取り入れてみてください。
ロールの練習にも使えますか?
使えます。細分を16分にして、ロールの粒の数を一定に保つ練習から始めると、ロールの長さや音の密度がそろいやすくなります。
まとめ
打楽器の練習では、4分音符をそろえる基礎から、小物打楽器の休みを数える練習、鍵盤打楽器のゆっくり練習、拍子感をつかむ練習まで、メトロノームの使い道はたくさんあります。メトロノームに合わせる力がついたら、アンサンブルで仲間とテンポを感じ合う練習へと進めてみてください。